“弁財天”の由来〜学問・芸術・財産・新築祝・合格祈願


弁財天は七福神の中で唯一の女性の神様です。七福神は元々インドから伝わった神様が多く、 弁財天もインドから伝わっています。古代インドでは「サラスバティー」という河の神様で、農業や 水の神様として崇拝されていました。日本に伝わってからも、水辺に祭られる事が多いおなじみの 神様です。

弁財天は学問、芸術、財産の神様です。古代インドのサラスバティー河が心地よい音を奏でな がら流れているという事から、サラスバティーは音楽の神様とされていました(サバスティーの図像を見る とヴィーナーという、日本でいう琵琶をもった姿で表現されています)。このため日本の弁財天も琵琶を持った姿 で描かれ、音楽の神様であることから、やがて芸事全般の神様と崇められるようになりました。

芸術の神様なので、古来日本では「弁才天」と書かれていたのですが、やがて「才」と「財」が入れ 替わって「弁財天」と表記されるようになりました。「銭洗い弁天」に代表される福徳財宝を授ける神 様としての御利益も加わったのはこの為だとされます。さらに「芸道上達祈願」から「学問追求」の 御利益も派生し、やがて学問の神様ともされるようになったのではないかと思います。

明治〜昭和期のいわき絵のぼり師、近藤辰治は棟上式のときに飾る「矢羽根(やばね)(板に鶴亀や 龍、かぶらなどめでたい図柄を書くもの)を手がけており、その跡を継いだ宇佐美しずえも、おめでたい吉 祥画のひとつとして弁財天の図柄を手がけていました。
いわき絵のぼり師 辰昇(しんしょう)

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