| おそらく当時の絵のぼり職人にきつい師弟関係の縛りはなく、自由
に好きな師匠の所に習いにいけたのかもしれません。独立後はい
わき市平字大舘の工房で、基本的に全ての作業を一人で行ってい
ました。
|
|
|

草稿龍と波宝珠
|
| ●また「矢羽根」という、棟上式(上棟式)の時に奉納する鶴亀図な
どの制作も手がけており、私も今後手がけていく予定です。
|
|
|
| 曽祖父の絵は、木綿に刷毛で描いたとは思えないほど線が生きて
いて、明治〜大正期の職人の水準の高さを感じます。相当丹念
に描かれている様に見えますが、近くで見ると描き込みは少なく、省
略の上手さと描く速さを感じます。いつかこの域に達したいもので
す。
|
|
|
| ●仕事に対するこんなエピソードが残っています。忙しい時には食卓
の傍にまで筆と硯を置き、図柄を思いつくと、食事を中断して草稿を
描いたそうです。いい絵を描く、という事がそのまま生活の基盤につ
ながっていた時代ならではのエピソードでしょう。
|
|
|
| 研究熱心で、他の職人の描いた絵のぼりを見るために、子供を連
れてあちこち歩きまわっていたそうです(その子供が後の二代目宇
佐美しずえ)。
|
|
|