当工房の制作販売方針
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プリント絵のぼり全盛時代に
現代は手描き武者幟の世界も、プリント製や海外製など量産品の影響で「速く、安く
を求められますが、そのため質をおろそかにすると、人の心を打たないものになり本末
転倒です。

また近年は、室内用作品の比重が増えています。「室内での鑑賞に耐えるよう、絵
の仕上がりにこだわった作品だけが残る」という考えから、私絵のぼり師辰昇は先
代の時代よりも更に手間をかけ制作にあたっています。
大正期以降の絵のぼりの傾向
江戸から続く武者のぼりも他の工芸品と同様、明治以降の商業主義とともに品質がじ ょじょに劣化することになります。大正期以降は価格を先に設定し、その範囲内で 手早く仕上げる物が主流となっていました。そのため絵のぼりといえば民芸的要素の 強い絵を一般の皆様はイメージされることと思います。
最も絵幟文化が成熟した江戸期
しかし江戸〜明治期の絵のぼりは本職の画家が描く真に迫った美術的なものが 多く、作品の出来栄えにより価値が決まる真剣勝負の場でした。
(一例として葛飾北斎の描いた絵のぼりはボストン美術館の収蔵品になっており、河鍋 暁斎は明治5年のウィーン万国博覧会に絵のぼりを出品しています。)
また依頼主としても、力のある絵でなければ子供の成長を祈願する用具としては物足 りないものとみなしていました。
近代以降絵のぼり文化が力を失った背景には量産品普及の影響、鯉幟の普及、古典 的な日本画の絵師がいなくなった事があげられます。
当工房の制作方針
〜江戸期の豊かな絵のぼり文化への回帰
現在の当工房では、実用品であると同時に美術品としてのクオリティを求められ た、江戸〜明治期の画家が描いた絵のぼりを目標として制作を行っています。
絵の難易度(制作日数)により異なった価格を設定しているのはこのためで、江戸期の 豊かな絵のぼり文化に回帰する試みでもあります。

また当サイト武者絵.comは、当工房いわき絵のぼりの紹介と、よく知られていない武 者のぼり文化の紹介を兼ね、私いわき絵のぼり師辰昇(しんしょう)が少しずつ製作して います(2006年より)。
過去の販売形態
当工房では、明治期の初代“近藤辰治”の時代〜先代“宇佐美しずえ”の時代を経て 最近まで、工房直売での受注制作に比重を置いてまいりました。
(店舗を構えるわけではなく、制作工房で直接お客様より注文を頂き、納品)
現在の販売形態
現在は、ネットの普及やメディアでの紹介により受注が増し、2006年頃から事務作業に 追われ、制作に支障が出る状況になりました。
個人営業には限界がある事から、販売の大部分は小売店さんにお願いをし、制作 卸に比重を置く方針と致しました。
今後は従来の肉筆作品以外に、>卓上絵のぼりや、私がデザインし染工場さんに染 めてもらう>染色作品にも力を入れていく予定です。
今の時代に適合しつつ、江戸時代からの魅力ある絵のぼりを引き継げるよう、精進し て参ります。今後ともよろしくお願い致します。

いわき絵のぼり師 辰昇(しんしょう)(本名:吉田博之)

>>書籍「江戸の幟旗」で全国一と紹介されました。

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