民画の画風いろいろ
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民画の画風いろいろ
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著作権
“民画”の画風の違い
●
民画というのは
「民衆絵画」
の事で、「武者のぼり」「凧」「絵馬」「大津絵」「ねぷた絵」「地口絵」など画工が描いた
絵を指します。昔は簡単に全国を行き来する事ができませんし、印刷技術もなかった為、お祭りの時などに飾る
絵を土地の人が手描きで作る必要がありました。そのため鍾馗や金太郎や太閤秀吉など、お決まりの画題を描
く民間の絵師がどの地方にも存在し、自然と
千差万別で地方色のあるものになっていきました。
そういう意味で本来の民画は、口伝で継承されてきた民話と似ています。制作者の個性を加えて、古典的な題材
を再現する点は、クラシック音楽や落語等を考えて頂くと分かりやすいでしょうか。
民画の場合は、のぼりや凧、絵馬など様々な形式によって絵の描き方が異なり、
武者のぼりでも地方や時代に
よって
>制法や画風
が違い
、
知れば知るほど飽きの来ない豊かな魅力
があります。また歴史的な背景も知る
と、鑑賞の楽しみがより深いものになります。
※画像にカーソルで、拡大画像
初代作 鍾馗
二代目作 鍾馗
三代目作 鍾馗
描く上での決まり事
●
当家の同じ図柄を見比べてみても、画風の違いが分かります。
手描き顔料染め
の武者のぼりは画風に厳格
な決まり事が少なく個性が出せるのです。また民画全般に言えると思いますが、同じ図柄を繰り返し描くので数を
こなすうち、自然と先代の画風から離れ
自分の画風
になっていきます。先代の絵と寸分違わぬように描いても、
ただの模写、物真似になってしまいます。絵をなぞると、勢いはなかなか出ないものです。
また例え一見同じに見える絵でも、手描きである以上、必ず作者ごとの個性が感じられるはずです。
とはいえ、あまり自由勝手な画風でも伝統を損なってしまいます。いわき絵のぼりの画風は江戸時代の浮世絵、
特に
歌川派
の影響が強いと言われています。暁斎、国芳、北斎などの経由で狩野派、漢画の影響もあるようで
す。また
元来武者のぼりは、庭に飾り晴天のなかで鑑賞するもの
なので、遠くから見て絵の表情が伝わるよ
うに描きます。そのような一定の「型」を守りつつ、時代とともに自然に画風は変化していくのだと思います。
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