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いわき絵のぼりの“特色”


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いわき絵のぼりの特色は、「手描き顔料染め」「浮世絵に影 響された色彩」す。「手描き顔料染め」とは、「顔料」という粉 状の絵具に大豆をしぼった「豆汁」(ごじる)を混ぜ絵の具として 使うやり方です。


粉状の絵具「顔料」 に大豆の汁を溶剤と して入れる
顔料染めの武者のぼりは絵画的な仕上がり、それに対し染 料染めの武者のぼりは輪郭線を染め残すため、デザイン化さ れた仕上がりになります。顔料は「発色が鮮やか」「色あせし にくい」「雨が苦手」といった特性があります。対して染料は 「雨に強い」「色あせしやすい」といった特性があり、それぞれ 一長一短です。



「顔料染め」と「染料染め」の経年による違い
顔料染め〜明治時代作
(いわき絵のぼり)
染料染め〜明治時代作
(染料染め絵のぼり)
顔料染め(明治時代のいわき絵のぼり)
染料染め(明治時代の筒描き絵のぼり)
発色は鮮やかなままで、強風等 によるひび割れ状の色落ちが独 特の迫力を生んでいます。墨の強 弱ある輪郭線で絵画的仕上がり (いわき絵のぼり)
⇒「制作方法」へ
染料が退色し、枯れた風合いが 出ています。輪郭線を白く染め残 す「筒描き」の手法は、デザイン的 な仕上がり(筒描き染め絵のぼり)



いわき絵のぼりの画風は、元来狩野派系統のものが多く、浮世絵の全盛期には浮 世絵の要素を取り入れ変化したそうです。また明治中期には本格的な画家の指導が 行われたといいます。その画家を、大和絵の画家松原佐久(まつばらすけひさ)とする説 と、地元平藩の御用絵師阿部松寿(あべしょうじゅ)とする説があり、どちらが正しいのか は不明です。

近年は浮世絵を基にした画風で、職人の個性を出しています。私の曽祖父辰治は、 浮世絵的であり狩野派的でもありました。祖母しずえは浮世絵の色彩による民画、とい う趣がありました。私の画風は曽祖父寄りです。いずれにせよ古式な日本画の筆法を 強調省略し、晴天下で見栄えがするように描くわけで、ここが難しい点でもあります。 戻る



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